在宅介護、、とある観点から見る認知症 Q&A

認知症は心のトラブルです。心を覗けば95%のイライラは一瞬で消滅します。

認知症の祖母との向き合い方について。

ご相談66

認知症の祖母との向き合い方について。

認知症の祖母(介護3。一応自立。
週5デイサ)は、急激に体が衰え、
よく頭を打ち、救急車で運ばれ、
入院するたびに認知症が悪化。
歩くのがやっとって感じなのですが、
トイレは一応行けるんです。

でもたまに漏らしてしまうことが
あるようで…おむつをにつけている
んですが、もともと頑固な性格もあり、
おむつをつけるというのが
プライド的に許せないらしく、
すぐにとってしまいます。

昼間はともかく夜間は自分でトイレに
行けるので、その間にとってしまい、
寝ている間に失禁…。
さらに知られたくないので適当に衣類を
洗って(トイレの水とかで)隠します。
タチの悪いことにそのことを朝になると
忘れてしまいます…。

繋ぎのパジャマを使うといいというのも
見ましたが、一人でトイレに行くことは
できるので、つなぎにすると夜間に
行けなくなってしまうため断念。
毎朝トイレに詰まっているおむつを
母が掃除しています。
母は仕事も家事も介護もしているため、
私的には母のことが心配です。
祖母との喧嘩も日に日に多くなる一方です。

母も母なりに、なぜオムツが嫌なのか
原因を探ったり、祖母に毎日小一時間
かけて説得を試みたり、
おむつを外して漏らしてしまうことの方が
恥ずかしいよ、と話したりはするのですが、
一向に改善しません。

祖母はそんな母をいじわるだとか、
ろくでなしとか言うんです。
いくら認知症だとは言え、いったいどの口が
…と私はいつも思ってしまいます。

もちろん学校から帰ってくれば
私にできる手伝いはしたいとは
思っています。でもデイサービスに
行っていない時間、母は仕事を減らし
、祖母の介護をしなくてはいけません。

おむつのことも色々調べましたが
私の祖母の場合どうすればいいか
わかりません。
さらに母や父に負担をかけることに
なってしまい本当に申し訳ないのが
来年私が受験を控えていること。
受験さえなければ祖母をすぐにでも
施設に入れることができるのに…
と色々考えてしまっています。
まず、おむつのこと。母のこと。

本音を言うと、なぜ祖母のためにうちの
家族が、母が苦労しなくてはいけないのか
と思っている自分がいます。
母が祖母に世話になったのならともかく、
そういうわけでもなく、
むしろ母の若い頃から世話の焼ける人
だったらしいのです。

お風呂も入りたがらないから、
色々きついし、母には迷惑をかけるし、
いうことを素直に聞けないし、
何をしても文句を言うし、
どうしても認知症であるということを
踏まえても、もうなんというか無理です。

寄り添っていろいろ考えよう、
という時期も勿論ありました。
これ以上悪化しないように、
現状維持できるように、と。
でも、本人にその意思がないんです。
プライドは高いくせに。嫌なものは嫌って
いうくせに。

私は母が心配でなりません。
認知症になった祖母が悪いわけでは
ないことは分かっています。
色々制限されることが多いということも
理解しています。

でも、
介護者も何も悪いことしてません。
介護する側だって介護によって、
生活にたくさんの制限が生じます。
何が聞きたいのか自分でも
わからないんですが、
母とって、家族にとって、祖母にとって
、私にとって、何が最善策なんでしょうか。
長くなってしまいすみません。

ご返信

心中ご察し申し上げます。
早速ですが回答差し上げます。

つまりオムツの問題と
どういう風に祖母様とご家族様、
そして、あなたが向き合っていけば
よいのか?ということですね。

まず、"オムツを外す"この行為につきまして、
おばあさま視点で考えますと、

"私がオムツを付けないといけない
なんて。。こんな人の前で恥をかかせ
ないで"と思われていると思います。

もちろん失禁も恥ずべきことだと
思っているので隠されていますよね?

認知症の人の心理をお話しますと、
プライドを傷つけられたり、
馬鹿にされることとを死ぬほど
恐れています。

なので、お母様に対し悪態をつくわけです。

"おばあさまが見ている世界と、
私たち認知症でない人が見る世界とでは
全然異なる"
ということをご理解して
いただければ、不可解の行動の意味が
少しわかるのではないかと思います。

対処的には、すでに試されているかも
しれませんがPTを用意するか、
リハパン、より下着に近いものを付けて
いただく。(このパンツは骨盤を補正する
効果もあるんだよ、など、これを付ける
メリットをお話してあげます。)
失禁するからなど、そういう説得は逆効果だ
と思います。

祖母様に対して、どう接していくべきなのか
?につきましては、
寄り添うという
教科書に載ってそうなことはあくまで
理想です、なかなかそこまでたどり着くには
時間と根気が必要です。

私が助言させていただくならば、
社会性(家族以外)
の)社会性を持ってもらう、デイや、
何でもいいのでコミュニティー
参加してもらう。

そして、おばあさまの感情にアプローチ
していく。
つまり、あなたがおばあさまに感謝の
言葉や手紙を書く。過去あまり世話に
なったことはないとのことですが、

必ず、過去、何かしらおばあさまと
一緒に過ごして楽しかった、ためになった
ことはあるはずです。

おばあさまのおかげここまで成長でき
たんだよありがとう、
あの時、おばあさまと過ごした
○○はとてもよかったね、などと声を
かけてあげてください。
そうすることによりおばさまの感情に
刻まれた記憶が呼び戻されおばあさまにも
変化が生まれてくるとおみます。

こういったことを習慣化することを
お勧めいたします。

なぜこのようなことをするのかといいますと、
認知症は脳の海馬の部分が損傷していると
言われています。で、過去の感情を伴う
記憶は大脳新皮質に保存されております、
それがゆえ、過去の感情を伴う出来事は
重度の認知症の方でさえしっかり覚えている
ことが多いため、過去の感情に
訴えかけるわけです。

ちょっと難しいと感じるかも
しれませんが少しずつでもいいので
やっているうちにおばあさまだけでなく、
あなたやご家族様にも必ず心の変化が
訪れますよ。

長くなりましたが、少しでもあなた、
ご家族様、おばあさまにとってよくなる
ことを心より願っております。

 

無料で相談してみる

↓↓

insidemind9999.wixsite.com